【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
【side臣海】
菜月が産気づいたのは、1月19日の夜だった。
「なんかお腹が痛いんだけど」
「陣痛か?」
「わからないけど……ちょっと様子を見てみる」
お腹が大きくなってからはたびたび軽い痛みは訴えていたのだが、今回のはなんだか違う気がすると言う。
「やはり陣痛じゃないのか? そうじゃなくても赤ちゃんに何かあったら困るしクリニックに電話するか」
「ううん、大丈夫だと思う。陣痛ならそのうちに間隔が短くなるはずだから待ってみる」
「いや、だけど……」
「だから様子を見るってば」
俺としては心配で仕方がないのだが、菜月は大丈夫だからと言い張る。
実際お腹に赤ちゃんを抱えている彼女には、俺がわからない何かがわかるのだろう。