【2/4 番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
「あのね、臣海さん、私たち3人で幸せになるんだよ」
臣海さんはもう十分に頑張っているんだよ、1人で頑張らなくていいんだよ。
「幸せは、臣海さんだけが頑張って作るものじゃないんだよ。無理して1人で先に進まないで。私とあの子を置いて行かないで」
家族で手を繋ぎ合って、一緒にお互いの笑顔を見ながら歩いていきたい。
臣海さんが『幸せだな』って笑って、私も『幸せだね』って笑って。2人が手を繋ぐそのあいだには美月がいて。
そうして笑顔を向け合える毎日の積み重ねが幸せだと思うから……。
「臣海さん、私を幸せにしてくれてありがとう。私も臣海さんを幸せにするから、一緒にもっともっと幸せになろう?」
臣海さんが一瞬呆気に取られたような表情になって、それからくしゃりと顔を歪ませた。
目を三日月のように細め、私の頬に手を添える。
「菜月、おまえは……最高の女性だ」
「ふふっ、だって最高の旦那さまに愛されてるしね」
「菜月、愛してる」
「臣海さん、愛してるよ。私と結婚してくれてありがとう。そして美月のパパになってくれてありがとう」
「菜月……」
見つめ合って、泣き笑いの臣海さんとキスをした。
Fin
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臣海さんがパパになるお話でした。
いかがでしたでしょうか。
父の日に合わせて慌てて書いたので雑な部分もあると思います。
またあとで改稿するとは思いますが、誤字脱字などがあったら教えていただけるとありがたいです。
感想もお待ちしています。
書いていて思ったこと。
やはり菜月は臣海の運命の女神ですね。
ここまでお付き合いいただきどうもありがとうございました。
田沢みん拝