【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
 美月がウトウトし始めたところでゲップをさせて寝室へと運ぶ。臣海さんも一緒についてきた。
 そっとベビーベッドに下ろして胸までブランケットをかけると、可愛い愛息の寝顔を堪能する。

「寝顔が臣海さんに似てるね。ハンサム君だ」
「小さくて可愛い口元は菜月似だろう?」

 今日も親バカぶりを発揮しつつ、顔を見合わせてうなずくと、忍び足で部屋を出た。

「さあ、恵方巻きを作るぞ」

 我が家の恵方巻きは手作りだ。
 ……というか、臣海さんがそう決めた。

 今日の午前中にスーパーに行ってもらったら、恵方巻きではなくて恵方巻きの材料を買って帰ってきたのだ。
 おまけに小ぶりなサイズの寿司(おけ)や巻き()まであるから本格的だ。
 
『俺がとびきり美味しいスペシャル恵方巻きを作る』

 そう言っていそいそと冷蔵庫に何やら詰め込んでいたけれど……。

 ――そういえば臣海さん、どんな具を買ってきたんだろう。
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