【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
途端に父の目が潤む。
「ああ、最高のプレゼントだ」
と唇をかすかに震わせた。
「まあ、俺ができる親孝行なんてこれくらいしかないから。お礼なら菜月と美月に言ってください」
気まずい空気を変えたくて、軽い口調で返事をした。
けれど父は首を左右に振ってみせる。
「いや、おまえはもう、十分に親孝行をしてくれているよ。長年住んでいたアパートとお祖母さんと離れてうちに来てくれたじゃないか」
この世に生まれてきてくれたこと、久遠臣海になってくれたこと、慣れない環境で必死に頑張ってくれたこと、パンケーキを焼いてくれたこと、脳梗塞で倒れた自分のために『KUONグループ』を継いでくれたこと……とどんどん列挙していく。
「本当に苦労をかけたな。私たちを恨んだこともあっただろうが……それでも素晴らしい伴侶を得て、こうして俺たちを祖父と祖母にしてくれた。おまえは自慢の息子だ。本当にありがとう」
改めて頭を下げられて、俺の視界がジワリと滲む。鼻の奥がツンとして、年甲斐もなく涙がこぼれそうになる。
俺は車のドアを閉めるとそそくさとシートベルトを閉めた。
「ああ、最高のプレゼントだ」
と唇をかすかに震わせた。
「まあ、俺ができる親孝行なんてこれくらいしかないから。お礼なら菜月と美月に言ってください」
気まずい空気を変えたくて、軽い口調で返事をした。
けれど父は首を左右に振ってみせる。
「いや、おまえはもう、十分に親孝行をしてくれているよ。長年住んでいたアパートとお祖母さんと離れてうちに来てくれたじゃないか」
この世に生まれてきてくれたこと、久遠臣海になってくれたこと、慣れない環境で必死に頑張ってくれたこと、パンケーキを焼いてくれたこと、脳梗塞で倒れた自分のために『KUONグループ』を継いでくれたこと……とどんどん列挙していく。
「本当に苦労をかけたな。私たちを恨んだこともあっただろうが……それでも素晴らしい伴侶を得て、こうして俺たちを祖父と祖母にしてくれた。おまえは自慢の息子だ。本当にありがとう」
改めて頭を下げられて、俺の視界がジワリと滲む。鼻の奥がツンとして、年甲斐もなく涙がこぼれそうになる。
俺は車のドアを閉めるとそそくさとシートベルトを閉めた。