【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
臣海さんがニューヨークでの住居としているKUONホテル17階の部屋は、カウンターキッチンが備え付けられた広々としたリビングダイニングの奥に寝室がある、エグゼクティブ・スイートだ。
シャワーを浴びた私が寝室に入っていくと、臣海さんは壁際のテーブルでパソコン画面に文字を打ち込んでいるところだった。
「あの、シャワーいただきました。バスローブも貸していただき、ありがとうございます」
その声に顔を上げた彼は、モジモジしている私を上から下まで見て、ニヤリとする。
思わぬ流れでお泊まりすることになった私は当然着替えを持ってきておらず、臣海さんの洗い替え用のバスローブを着ているのだ。
袖が長くて余っているし、襟の合わせもダブついている。
おまけに手洗いしたレースの下着をパウダールームの手すりにちょこんと干してあるので、今は未着用だ。
恥ずかしくて当然だと思う。
「やっぱり俺のだと大きいな」
「だからホテルのを貸してほしいって言ったのに」
男性の私物を借りるのには抵抗があったので客室用のを使わせてもらおうと思ったのだが、この部屋に関しては掃除だけを頼んでいて、使用しているシャンプーやバスローブなどはすべて臣海さんの私物なのだという。
『俺がフロントに電話して女性用セットを一式持ってくるよう頼んでもいいが、受け取るのはおまえだぞ』と言われて諦めた。
だって臣海さんの部屋のドアを開けて私が出てきたら、絶対変な想像をされるに決まってる。
「まあ、どうせベッドで脱ぐんだから、サイズなんて関係ないだろ」
そう言いながら彼が立ち上がるのを見て、思わず「ヒッ!」と声が出た。
「ぬっ、脱ぐって……何もしないって言ったのに!」
私が一歩後ずさると、彼が一歩近づいてくる。徐々に間合いを詰められて、とうとう目の前に……