【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

「ごめん、私の顔を見ないでほしい。反省中だから」

 両手で顔を覆ってうつむいていると、臣海さんは「はぁ?」と呆れた声を出して、両手で私の手首をつかむ。
 そのまま手のひらをベリッと顔から引き剥がされた。

「あっ、ちょっと!」
「……顔が真っ赤だな。それに涙目だ」

「もうっ、だから見ないでって……っ!」
 
 けれど臣海さんは私から視線を逸らしてくれない。
 みっともない顔をさらして、私の顔はますます赤味を増すばかりだ。

「俺のせいなのか?」
「えっ?」
「どうしてこうなった。理由を教えてくれ」
「そんなの……」

 ――プレゼントなんていらない。今までの女性と同じように扱わないで……なんて、そんなの言えるはずない。

 視線を合わせず唇を引き結んでいると、手を引いて路地裏につれこまれた。
 薄汚れたレンガを背にして追い詰められて、壁ドンしながら見下ろされる。

 これは叱られるに違いないと身構えるも、聞こえてきたのは意外にも切なげな声で。

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