【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
「違うの!」
大声で遮った私に彼が言葉を途切れさせる。
「菜月?」
「ただ恥ずかしかっただけ。私、臣海さんがいろんな女性に贈り物をしてたって聞いて嫉妬したの。同じように私も物で釣ろうとされたのが嫌だって思っちゃったの」
――とうとう言ってしまった。
再び羞恥が甦り、顔がカッカしてきた。いたたまれずもう一度顔を隠そうとしたところで両手を壁に押さえつけられる。
すかさず唇がぶつけられ、隙間から生温かい舌が挿入ってきた。
緩急つけながら口内を舐めまわされると、いつしか私も彼の舌に応じていた。
「んっ……ふ……っ」
「菜月……っ」
重なった唇の間で彼が私の名を呼ぶ。壁に押さえつけていた彼の指に力が入ると、私もギュッと握り返す。
お互いの指を絡め合い、舌を絡め合いながら、何度も顔の角度を変えつつ唇を貪った。