【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
ギッとスプリングを軋ませて、臣海さんがベッドに上がってくる。
「いいんだな?」と聞かれて私がコクリとうなずくと、彼がブラのホックを外し、肩紐に手をかけた。
「臣海さん、綺麗」
彼の胸板にそっと手を添えて呟いたら、彼は目を柔らかく細めて私のショーツをゆっくりと脱がせ、「菜月のほうが綺麗だ。心も身体も全部」
そう言って身体を重ねてきた。
2年ぶりの行為はどこまでも甘く優しく丁寧で。媚薬のように思考を蕩けさせる。
けれど貫かれたその瞬間、私はこの身体を知っていると明確に思い出す。
「菜月……っ、痛くないか? 大丈夫か?」
「ん……だいじょ……ぶ」
「動くぞ。キツかったら言ってくれ」
「いいよ、臣海さんが気持ちいいように……動いて」
「馬鹿か、一緒に、気持ちよくなるに……決まってるだろ……っ」
臣海さんは私の様子をうかがうように、ゆっくり腰を動かしはじめた。
丹念な愛撫ですでにトロトロになっていた私は、あっという間に新たな快感の波に呑み込まれていく。
――ああ、あの日抱かれたのがこの人でよかったな……。
そんなふうにぼんやりと考えたのも束の間。すぐに激しく打ちつけられ、何度も繰り返し高みに導かれて……。
「菜月っ、愛している」
低い呻きとともに抱きしめられたその瞬間、私の意識は光の中に溶けていった。