【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

「――菜月、起きられるか?」

 頭を撫でられる感触と甘ったるい呼びかけで目が覚めた。

 ゆっくりと目を開けると、ベッドサイドに腰掛けた臣海さんが私の顔を覗きこみながら繰り返し髪を掻き上げてくれている。

 全身の疲労と指が地肌に触れる心地よさにまた目を閉じそうになりつつも、私は彼の顔を見ていたくて必死で目を開く。

 そんな私を見て、臣海さんがふわりと優しく微笑んだ。
 
「あっ、また臣海さんの新しい顔を見られた」

 私がそっと呟くと、「少し声が嗄れてるな。悪い、()かせすぎた」とまた髪を撫でられる。

 たしかに行為の途中からはひたすら声をあげ続けていたような気がする。

 だって一度達したあとの臣海さんは、タガが外れたように激しかった。
 それにすごく上手で……

 ――って、何を思い出してるの!? いやらしい!

 嬉しいけれど、恥ずかしい。

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