【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 今日のデート中、彼が過去に関係を持った女性に嫉妬した時点で気持ちが変化したような気がする。
 それは母性とか親愛とかそういうのじゃなくて、女の深い部分で彼を求めていて。

「それってもう、愛なんじゃないのかな」

 私がそう語ると、ミヤちゃんは軽く首を傾げてみせる。

「そうかもしれないけれど、2年間ずっと彼氏がいなかったところに猛烈アプローチを仕掛ける男性が現れて、それがイケメンで有名なホテル王ときたら、誰でもコロッと落ちちゃうと思うんだよね」

 だから錯覚かもよ? 流されているんじゃないの? ……と言われてしまえば返す言葉もない。

 ミヤちゃんは小柄で可愛らしい見た目と違って性格はハッキリきっぱりしていて裏表がない。
 派手な見た目で遊んでいると勘違いされやすい私に対しても、最初から物おじせずに話しかけてくれた貴重な親友だ。

 だから今回の件も心から心配してくれているのだと思う。

 確かに私は見た目で寄ってくる男性を避けるあまり男慣れしていなくて騙されやすい部分がある。

 優也さんのときだって、優しい言葉にあっという間に浮かれて陥落してしまったのだから。


「エッチが凄かったとか?」
「すごっ?!! まあ、凄くて……お上手でした」

 テーブルに両肘をついて口元を覆いながら小声で告げると、ミヤちゃんにニマニマしながら見つめられる。

 やはり私はチョロいのか、臣海さんのテクニックに惑わされてしまったのか……。

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