【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
「もうあの部屋には行けないです。先輩がいましたから」
「自分の部屋は? あんたの名前は?」
「自分の部屋なんて無いですよ〜。だって優也さんの部屋に泊まるつもりでしたもん。サプラ〜イズ!」
――はぁっ!? いきなりニューヨークに来てサプライズって、そんなの優也ってヤツにとっては恐怖でしかないだろ。
そして案の定ハチ合わせしてこの有り様というわけか。
パイロットなんて遊び放題の浮気し放題だ。
特にCA相手ならお互いのスケジュールがハッキリわかっているぶん二股も三股も簡単だったろう。
「今夜は自分のホテルに戻らないつもりでいたんです」
「他のホテルに部屋をとってるのか? どのホテルだ」
「優也さん、お弁当を美味しいって言ってくれてたのに……」
――くそっ、会話にならないな。
「浅野さんが本命だったなんて〜!」
徐々に声が大きくなってきたのを見て、これはもう潮時だと判断した。
「悠、俺がエキストラルームに連れて行く。フロントに電話して部屋の鍵を開けておくよう言ってくれ」
「わかった」