冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
えっ? なんで?
拘束された手首と郡司さんとの顔を交互に見て、頭にたくさんの疑問符を浮かべる。
「きみは隙が多すぎる。また変なヤツに絡まれたくないなら、俺のそばにいろ」
決して恋愛的な意味ではなく、単なるお説教だと思う。なのに、そばにいろだなんて言われて、私の胸はきゅっと甘い痛みを覚える。
「で、ですが郡司さん、ほかの女性ともお話ししたいのでは……?」
先ほど、婚活パーティーへの参加はプライベートだと言っていた。もし、真剣にお相手を探しに来ていたのなら、私のせいでその機会を潰してしまうのは忍びない。
「ざっと見たところ、食指が動きそうな女性はいない。今日は捨て回にするから気にするな」
「そ、そうですか」
捨て回って……なかなか胸にグサッとくることを言う人だ。
私が彼のストライクゾーンからはかけ離れているのは当然だとしても、パーティーの参加者は男女二十五名ずつで、話してみればいい人もいるかもしれないのに。
まぁ、これほどのイケメンで弁護士という肩書きまであれば、高望みするのは当然か……。
完全に女性として意識されていないのは若干切ないけれど、逆に緊張が解けた。