冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
そのままぼんやりと天井を仰いでいると、ポケットの中でスマホの着信音が鳴る。
「芽衣?」
即座にスマホを取り出し画面を見るが、そこに表示されたのは登録していない電話番号。
仕事関係かもしれないので無理やり頭を切り替えて『郡司です』応答すると、相手は母が通う相談室のスタッフだった。
『お母様がカウンセリングにいらっしゃらないのですが……実は、無断キャンセルがこれで三回目なんです。お母様にもご連絡させていただきましたが、相談室を利用されるほかのお客様のご迷惑になりますので……』
「無断キャンセル? ……すみません、なにも知らなくて」
俺は平謝りで電話を切った後、すぐに母に電話をした。
芽衣の手紙を受け取って間もないこともあり、少々苛立って「どういうことだ?」と尋ねる。すると、母は平然として言い放つ。
『だって、必要ないんだもの。さっき相談室の方にも伝えたわよ。もう行かないって』
「どうして急に……」
『それより至、今度のお休みはいつなの? 買い物を手伝ってほしいのよ』