冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
翌日、自宅謹慎の明けた崎本くんが、休み時間中さっそくカウンセリング室にやってきた。
彼は私の前に来るなりぺこりと頭を下げ、「迷惑かけて本当にごめん」と謝った。
「迷惑だなんて思ってないわ。私の方こそ、あなたを守れなくてごめんなさい。クラスの方では、噂とか、大丈夫?」
「うん。あの写真、よく見れば別に決定的瞬間でもないから、みんなすぐに飽きたみたい」
「それならよかった」
話しながら椅子に座った崎本くんは、無言で向かいに座る私をジッと見る。
「なに?」
「いや、兄貴とヨリ戻すのかな~と思って」
予想外の話題に、私は不覚にも頬が熱くなった。
もしかして、至さんが私との関係を彼に話したの……?
「うわ、芽衣ちゃんのそんな顔初めて見た。まぁ、男の俺から見てもカッコいいもんなーあの人。俺、兄貴になら芽衣ちゃん取られてもいいや」
「ちょっと、勝手になにを言ってるの」
「いや、マジな話さ。自分の父親と不倫してた女の息子なんてフツーは気にも留めないか、憎い相手だと思うわけよ。なのに、『困ったことがあったら連絡して』って小学生の俺に名刺くれて、数年越しに助けを求めたら本当に駆けつけて助けてくれるんだもん。俺、あの人が兄貴ってのが、ちょっと誇らしいんだ」