冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「なかなかドラマチックなご両親だな……。で? 肝心のアスパラの味はどうだ?」
「うーん、少し筋が気になりますね。実家のアスパラの方が美味しいです」
「さすが農家の娘。手厳しいな」
「郡司さんのご家族は?」

 話の流れで軽く聞いたら、郡司さんの瞳がかすかに揺れ、すぐには返答がなかった。

 あれ? なにか、まずいことを聞いた?

「うちの家族は……父と母は離婚していて、実家には母ひとりだ。あとは弟がいる」

 そうか、ご両親が離婚を……。立ち入ったことを聞いてしまって後悔する。

「お、弟さんとは今でもよく会いますか? 私も妹がいるんですが、つい最近まで同居していたくらい、姉妹仲がよくて」
「いや、最近は会っていないな。俺は嫌われているだろうし」

 よかれと思って聞いた弟さんの話も地雷だったらしい。ますます郡司さんが話しづらそうに表情を翳らせてしまった。

「申し訳ないです……。カウンセラーのくせに、初対面でデリケートな話題にずかずかと踏み込んで、不愉快なお気持ちにさせてしまって」
「そうだな。傷ついた」
「す、すみません……!」

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