冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

『ホテルランチでデートでしょう? もっと春らしく華やかな方がいいです。叶未、あまり着ていないピンクのワンピースがあったよな?』
『はい、私には似合わなくて。でも確かに、お姉ちゃんなら着こなせそうかも。すぐ持ってきます!』

 そんな夫婦の連係プレーにのせられて渋々着替えると、成優と瑛太くんに『かわいい~』とぱちぱち拍手を送られ、今さら元の服に戻すとも言えなくて、結局そのまま出てくるしかなかった。

 大和さんの親切で、彼のコレクションの中からネックレスやブレスレットまで借りてしまい、やけにキラキラしている自分が恥ずかしい。

 私はまじめに至さんと今後のことを話し合おうと思っているのに、これじゃ彼とのデートに期待して浮かれているみたいじゃない……。

 心の中でぶつぶつ文句を言いつつも、叶未のマンションから十分弱歩いて、目的のホテルに到着した。

 レストランの場所は一階。入り口で『郡司』の名を告げ、予約席に案内してもらう。

 店のスタッフによると、至さんはすでに到着しているらしい。

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