冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
広々とした店内を通って案内されたのは、明るい日差しの降り注ぐテラス席。
ゆったりとしたソファが向き合うように設置されていて、なにげなく外を見ていた至さんが、私に気づいて軽く手を上げる。
「ごめんなさい、お待たせして」
「いや、俺が早く来ただけ。家にいても落ち着かなくて」
そう言って苦笑する至さんは、ベージュのセットアップにホワイトのインナーを合わせた、全体的に明るいファッション。私も着替えてきて正解だったのかもと、今さら妹夫妻に感謝する。
「今日は雰囲気が違うな」
「に、似合ってないですか?」
「いや、その逆。芽衣には華やかな色が似合う。婚活パーティーの時も、たしかピンクのワンピースだったよな」
三年前のことなのに、ハッキリ言いあてた彼に驚き、思わず目を丸くする。
「よく覚えてますね……」
「芽衣のことならなんでも覚えてる」
サラッと思わせぶりなセリフを吐く彼に、どきりとする。
そういえば、弁護士の仕事がオフの時の彼は、甘い恋人に豹変するんだった。いちいちドキドキしていたら身が持たないとわかっていても、久々のデートを意識しすぎて、どうしても鼓動が騒ぐ。