冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
そのうち、至さんが予約したランチコースが始まり、料理が運ばれてくる。
まずは前菜の盛り合わせが運ばれてきて、その盛り付けの美しさに感動した。
皿に乗った色とりどりの前菜のうち、合鴨のスモークを口に含み、ゆっくり味わいながら、テラスに優しく流れる風を感じる。
時間って、こんなにゆったり流れるものだっけ……。
成優との生活ではほとんど外食をしないので、こんな洗練された料理を食べるのは何年ぶりだろう。しかも、こんな素敵なホテルのレストランで。
思わず口元に小さな笑みを浮かべていたら、至さんが言う。
「よかった、気に入ってもらえたみたいで」
「すみません、今日はゆっくり食事をしに来たわけじゃないのに」
「そんなに堅苦しく考えるなよ。俺は、仕事や成優のことでいつも一生懸命なきみを少しでも甘やかしたいと思って、このレストランを選んだんだ。存分に食事を楽しんで」
「……はい」