冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「家族のこれからについてはポジティブな言葉をもらったけど、俺自身に対しての気持ちはちゃんと伝えてくれていないだろ? どうやって言わせようかと色々悩んでいたけど、成優のおかげで助かった」

 至さんはそう言って、隣に座る成優の頭にポンと手を置く。

「なゆ、えらい?」
「うん。えらい。ご飯をちゃんと食べたらもっとえらい」
「みてて、ぜんぶたべられるよ!」

 パパにいいところを見せようと、成優が慌ててハンバーガーにかぶりつく。ケチャップが頬にまではみ出て、絵本に出てくるお化けのよう。

「成優、お口拭いて」
「はーい」
「ちょっと待て成優。……かわいいから写真を撮る」

 至さんがスマホを取り出し、口の周りを真っ赤にしたままの成優を連写する。

 すっかり親ばか全開の彼にクスクス笑って、私もようやく自分の食事にありついた。

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