冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

 お昼を食べた後は、散歩がてら近所のショッピングモールに出かけた。

 特に目的はないけれど、三人で絵本や子ども服を見ているだけで楽しいし、至さんと成優との触れ合いを間近でずっと見ていられるのが、なにより幸せだった。

 たくさん歩いたので三人ともすっかり疲れてしまい、夕食も外の洋食レストランで済ませた。

 マンションに帰ってお風呂を済ませると成優はすぐに眠くなり、慣れない至さんのベッドでもあっという間に熟睡。

 寝かしつけを終えてリビングに戻ると、ソファに座っていた至さんが耳からスマホを離し、テーブルに置いたところだった。

「お仕事の電話ですか?」

 そっと声を掛けたつもりだが、至さんの肩がびくっと跳ねた。

「……芽衣。成優、もう寝たのか」

 気のせいか、振り向いた彼の目にどことなく翳りが見える。

 少しの間うちに遊びに来ることはあっても、一日中成優の相手をしたのは今日が初めてだから、至さんも疲れているのかもしれない。

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