冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「成優って、前から大和さんに対してあんな感じなのか?」
「そうですけど……あ、もしかして嫉妬してます?」
「いや、さすがに嫉妬ではな――」
「ねえ成優、大和さんとパパだったら、どっちが好き?」

 不意に芽衣がそんな質問を成優に投げかけ、俺の胸がドクッと跳ねた。

 ここで大和さんと言われたら、立ち直れない。成優、頼む……。

 テレパシーを送るように成優をジッと見つめていたら、大和さんから離れた成優は少し不満そうに言う。

「そりゃ、パパだけどさぁ。パパとはけっこんできないって、ほいくえんできいたから」

 略奪の話といい、三歳児がそんなことを知っているとは、保育園の情報網、恐るべし。

 しかし、なんとか父親のプライドは守られた。俺の口もとが自然と緩む。

「至さん、今度はニヤニヤしてます」
「仕方ないだろ。正直、成優との歴史は大和さんの方が長いから自信がなかったんだ」

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