冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

 成優の誕生日からおよそ一カ月も経つと、三人での生活にもだいぶ慣れてきた。

 育児のレベルはまだまだ芽衣に及ばないが、成優はあまり手のかかる子ではないのでそれほど苦労はない。

 独身時代は適当だった生活リズムも子どもに合わせて規則正しく矯正され、以前より体が軽くなった気がする。

「じゃあな、成優。いっぱい遊んでおいで」
「うん! パパも、おしごとがんばって!」

 自家用車で保育園に成優を送るのは、芽衣より出勤時間に余裕のある俺の仕事。

 別れる時にパチンと手をタッチして、成優を先生に託す。リュックに着けてある【ぐんじ なゆ】と書かれた園バッヂにささやかな幸せを感じつつ、クラスに向かっていく小さな背中を見送った。

 車に戻りエンジンをかけると、スピーカーから平和なアニメソングが聞こえてくる。今までは情報収集のためにラジオをかけていることが多かったのだが、最近はもっぱら子ども向けの音楽ばかりだ。

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