冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
「はじめまして、郡司さん。それにお姉ちゃん、今日はおめでとう」
「叶未? それに、大和さんも」
私と至さんの誕生日のために、わざわざ駆けつけてくれたの?
ネイビーの上品なドレス姿の叶未、それにフォーマルなブラックスーツに身を包んだ大和さんを交互に見て、私は目を丸くする。
「本日はおめでとうございます。郡司さん、ご家族はどうぞこちらの席へ」
大和さんはいつもの王子然とした振る舞いで、お母様を案内する。
歩きだす前にこちらを振り返ったお母様は、茶目っ気のある笑みを浮かべて言った。
「じゃあね、芽衣さん。また後で。こんなに早くベールの出番が来るなんて、私うれしいわ」
「え……」
ベールの出番って?
思わず、右手に握っているベールの入った紙袋に視線を落とすが、なにがなんだかわからない。ぽかんと立ち尽くしていると、叶未がふと腕時計に目を走らせる。
「さ、お姉ちゃんもそろそろ支度しなきゃ。至さんと成優はもう準備できてるから」
「準備って……?」
「花嫁の支度に決まってるでしょ」
……ええっ!?