冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
もったいつけるようにゆっくり、私のあらゆる場所を攻めては反応を見る至さん。
彼ばかり余裕があって悔しいのと同時に、イケメン弁護士でモテる彼は、やはり経験人数が多いのだろうかと、こんな時に変な嫉妬をしてしまう。
「至さん、私のこと、好き……?」
涙目で快楽に抗いながら、息も切れ切れに尋ねてみた。彼の気持ちを疑っているわけじゃない。ただ、安心したかった。
すると至さんは愛おし気に目を細め、触れるだけのキスを唇に落として言った。
「好きだ。好きで好きで、言葉じゃ言い尽くせないから、こうして体でも伝えてる」
切実な声に、真摯な瞳に、嘘はない。ちっぽけな嫉妬は消え去って、代わりに大きな喜びが私を包み込む。
「私もです……」
「ああ、わかってる。そろそろ激しくしてもいいか? 年上だからって余裕ぶってるのもなかなかつらいんだ」
そうか、彼は余裕ぶっていたのか。意外な事実に私は目を丸くし、さらに彼が愛おしくなった。
「大丈夫です。至さんがすることなら、なんでも」
「……意識を失うことになっても?」
「えっ?」