冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「ごめんなさい、お家で休んでいた方がよかったんじゃ……」
「ああ、ごめん。芽衣に言ってるわけじゃない。きみとの時間は俺の癒しだから、むしろなかったら困るよ」

 至さんはそう言って、私の頭のてっぺんに軽くキスを落とした。途端にぶわっと頬が熱くなり、彼を睨みつける。

「そんな顔をしても、頬が真っ赤だからかわいいだけだ」
「だから、そういうセリフも今は飲み込んどいてください……!」

 ますます照れて慌てる私をおもしろがって、至さんはケラケラと笑う。

 なんとなくはぐらかされてしまったが、『人間の相手に疲れた』というのはどういう意味だったんだろう。弁護士の仕事でなにかあったのかな……。

 私といるだけで癒しになるのなら、今日のデートでたくさん元気を回復してほしい。

 動物園に入ると、入園口のすぐそばに、パンダ舎があった。生後およそ半年の双子の赤ちゃんも公開されていて、小さな白黒のパンダが寄り添ってじゃれ合う姿は、なんとも愛くるしい。

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