冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
そう言ってシートベルトを外そうとしたら、至さんが突然運転席から身を乗り出し、強引にキスをした。
強く押しつけられた唇は数秒で一度離されたけれど、もどかしそうな目をした至さんと視線が絡み、再び唇が重なる。
「ん、んっ……」
今日は健全なデートだったから、色々と我慢していたのだろう。至さんは舌で私の唇をこじ開けると私の舌を捕まえ、絡みつくような濃密なキスを繰り返した。
車内には淫らなキスの音と、互いの荒い呼吸が響く。私も彼と離れるのが切なくて、すがるように彼の服を掴みながら、求められるままにキスに応じる。
こんなに大好きな至さんの子どもを授かったんだもの……絶対に産んで、ふたりで育てたい。至さんと、今以上の絆で結ばれた家族になりたい。
熱いキスを交わしながらそんなことを思っていると、至さんがゆっくり唇を離し、吐息をこぼす。それから、ばつが悪そうに笑って言った。
「芽衣はこれから仕事をするっていうのに、貴重な時間を奪ってすまない。どうしても我慢できなかった」
「大丈夫です。……私も、うれしかったですし」
素直な気持ちを伝えると、至さんの涼しげな目が優しく細められる。彼はそれから私の頭をポンポンと軽く叩いて、運転席に体を戻した。