冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「ありがとう。ママ歴は同じくらいなのに、叶未の方がすっかり先輩ね」
「ううん。実は今のって、大和さんに教えられたの。瑛太がもう少し小さい時、育児でいっぱいいっぱいになっていた私に気づいた彼が、ひとりで外出させてくれてね。とりあえずカフェでぼんやりしてたら、大和さんからメッセージが届いたの。『ゆっくり休んで、笑顔のママになって戻っておいで』って。それで気づいた。瑛太と接するときもずっと余裕のない表情だったから、瑛太を不安にさせていたんだなって」

 大和さん、なにからなにまで神対応すぎる……。

 私は感嘆の息をつき、幸せそうな叶未の姿にしみじみ〝よかったね〟と思う。

 その一方で、私には叶未にとっての大和さんのような相手はいないのだから、やっぱり自分がしっかりしなきゃと、気を引きしめた。


 誕生会は楽しく盛り上がり、二カ月後には成優の誕生会をみんなでお祝いする約束をし、叶未たちのマンションを後にした。

 電車を乗り継ぎ、成優と手を繋いでアパートに帰る道すがら、成優がちょっぴりしょんぼりした表情で言う。

「やまとくんって、もうかなみちゃんとけっこんしてるんだよね……」

< 63 / 223 >

この作品をシェア

pagetop