冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
到着するとすぐ、成優は滑り台の方へ走った。もう少し小さな頃は階段をのぼる足取りも危なっかしかったものの、今はあっという間に駆け上がってしまう。
滑り降りるともう飽きたようで、次はジャングルジムに上る。
「気をつけてよー」
「うん!」
落ちたら怖いのですぐ下で見守っていたけれど、成優は軽々と上の方までのぼり、頂上からの景色をしばらく眺めた後、またひょいひょいと下りてくる。
そうしてひと通りの遊具で遊び終わると、成優はなぜか不満そうな顔で私の元に戻ってきた。
「どうしたの? もっと遊んでいいよ」
「……つまんない。おともだちいないし」
成優の発言に、ハッとして辺りを見回した。公園には何組か子連れのママがいるが、ベビーカーや抱っこ紐の赤ちゃん、歩いていても成優よりは小さい子を連れた人ばかりだ。
平日だから、成優と同じくらいの子は、保育園や幼稚園のプレ教室に通っている子が多いのかもしれない。
「じゃ、お昼ご飯の買い物して帰ろうか」
「みんなはきゅうしょくかなぁ……」
手を繋いで公園を出ても、成優の表情は冴えない。私はいったん立ち止まり、成優の顔を覗く。