冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

「あの、お昼は済ませました?」
「いや、まだだけど」
「じゃあ、ご一緒にどうぞ。お口に合うかわかりませんが」

 遠慮がちにそう言うと、成優が「やったー!」と無邪気に喜んで、室内に上がっていく。

 私も靴を脱いでいたら、背後でぼそりと至さんがつぶやく。

「きみの料理の味なら口に合うと知ってる。まさか、こんな形でまた口にする日が来るとは思わなかったが」

 きっと、不本意なのだろう。弟のためとはいえ、一方的に別れを告げた私とまた関わらなくてはならないことが。

 私は彼のつぶやきを無視して、すっかりテンションの上がっている成優を洗面所に促し、手を洗わせる。

 今日のところは、ご飯を食べて学校でのことを話せば至さんは帰るだろう。しかし、彼は弁護士として、私と崎本くんの問題を解決しようとしてくれている。それはとてもありがたいが、問題が解決するまでの間、彼と関わりを持たなければならないということだ。

 成優が彼の子であることだけは、なんとしても隠し通さなくちゃ……。

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