冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~

 なのに今は、成優も至さんもお互い親子と知らないで遊んでいるなんて……。

 不意に呼び覚まされた切ない思いを振り切るように、私はふたりに背を向ける。

 とにかく親子丼を作らなきゃ。彼にはさっさと目的を済ませてもらい、帰ってもらうのが一番だ。


「成優、そろそろおもちゃ片付けて」

 手早く作った親子丼と、大人には作り置きの春雨サラダを添えてダイニングテーブルに並べてから、私はリビングで遊んでいるふたりに声をかけた。

 至さんがおもちゃを箱に入れようとすると、成優がその手をギュッと掴んで「ダメ!」と声をあげる。

「まだ、あそんでるとちゅうだもん!」
「成優、ワガママ言わないの。ご飯できたから食べよう?」
「やーだー!」

 成優は至さんの手を掴んだまま、今にも泣きだしそうに目を赤くしている。

 ……珍しい。成優がこんなに自己主張をするなんて。と、驚いている場合ではない。このイヤイヤモード、どう攻略するか……。

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