冷徹弁護士、パパになる~別れたはずが、極上愛で娶られました~
「成優ちゃん、お兄さんお腹がぺこぺこなんだ。ママが作ってくれたご飯、隣同士の椅子に座って、お話しながら食べようよ。そしたら楽しいんじゃないかな?」
至さんがそう言って、成優のふくれっ面を覗き込む。成優はちらりと至さんを見ると、無言でこくりと頷き、彼の手をようやく解放した。
「じゃ、どっちが早くお片付けできるか競争だ」
「うん! なゆ、おかたづけじょうずだよ!」
すっかり笑顔に戻って片付けを始めた、成優の笑顔にホッとする。同時に、子ども心を掴むのがうまい至さんに感心した。
もしかして、彼にも子どもがいたりするのだろうか。あれからもう三年近く経つんだもの、別の女性と新たに家庭を築いていてもおかしくない。お母様の状態も改善したのかな……。
「わーい、おやこどん!」
物思いにふけっているうちに、片付けを終えた成優が至さんの手を引いてダイニングテーブルに着く。
食器の配置が私と成優を隣同士にしたままだったので、成優の分を至さんの隣に移動させ、三人で食卓を囲んだ。