記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される
「ごめんな。」
何度も何度も謝る彼に、私は首を横に振り続けた。

夢の中で見た映像を思い出す。

私と紫苑のウエディング写真。
私も、紫苑も、幸せそうに笑ってた。

自分のことだからわかる。
どれだけ私が彼を愛していたか。
想っていたか。

赤ちゃんの存在に幸せを感じていたか。

一瞬の映像でもわかるくらい・・・私・・・。
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