一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
 こんな形じゃなく、自分で選んだ服を着ていいたら、もっとわくわくして、ドキドキできたと思う。

 ――継母はわざとサイズの合わない服を選んだってわかってる。

 似合わないように、スカートの丈は長く、ジャケットはだぶっとしている。

「服が可哀想……」

 裁縫セットをバッグから取り出し、スカート丈をすばやく直す。
 そして、ブーケの白いリボンを外し、
 飾り気のないのワンピースの胸元にリボンをつけ、アクセントにする。
 少しだけ可愛い系にすることで、大人っぽさが薄れ、私に似合うものに変わる。
 だぶっとしたジャケットは、ピンで留めて、袖を少しだけ短くした。
 急いで裾をあげたから、縫い方も雑だけど、さっきより服に着られているという雰囲気はなくなったような気がする。
 紙袋のブーケを指でそっと撫で、大丈夫と自分に言い聞かせて、化粧室を出た。

「あら……? 買った時と印象が違うけど、気のせいかしら?」
 
 細かいところまで見ていなかったらしく、首を傾げた。

「まあ、いいわ」

 継母の興味は、すでに興味は別のところにあって、今日のお見合い会場であるティールームのメニューを眺めていた。
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