一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
もぐっと食べたケーキは罪深い味がした。

「乾井には感謝しないといけないな」

「どうして?」

「ブランドのいい広告になった。タダでブランド名を広めることができただろう?」

「もしかして、それも計算の上で!?」

にこっと理世は微笑んだ。
間違いない。
これは肯定の笑み。
どこまで腹黒いのか。
じろっーと理世を見た。

「それより、琉永。俺と初めて出会った時のことを思い出してくれた?」

その言葉にドキッとした。
実は覚えていない。
でも、理世は期待に満ちた眼差しで私を見ている。
ここで『思い出せませんでした』なんて、言えなかった。

「も、もちろん。学校主催のショーよね」

理世はすごく嬉しそうな顔をして笑っていた。
こういうところは素直で可愛いと思うけど、当たっていてよかった。
ハズレていたら、どうなっていたことか。
ふうっと額の汗をぬぐった。
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