一目惚れ婚~美人すぎる御曹司に溺愛されてます~
「雑誌に載っていた服かしら?」
「そうよ」

 お嬢様学校で有名なエスカレーター式の学校の制服を着ていた。

「このワンピース、素敵ね。夏休みの旅行に着たいわ」
「ええ。避暑地にぴったり」

 はしゃぐ女子高校生の声を聞き、それからエスカレーターに乗り、三階へ向かった。

 ――避暑地で着る服って?

 海外リゾートに行ったことがない私が、そこで素敵に過ごす服なんて、想像できるわけがなかった。
Lorelei(ローレライ)』のデザイナー麻王(あさお)悠世(ゆうせい)麻王(あさお)グループの御曹司である。
 お金持ちな上に成功者。
 そんな彼だからこそ、作れるのだ。
 そして、自分の洋服が、どの層に求められているのか、わかっている。

 ――そんな『Lorelei(ローレライ)』と私が並べと言われても、どうしたらいいかわからない。

 三階フロアに行くと、人が集まっているのが見えた。
 ざわざわとしていて騒がしい。

「すっごいイケメンよね」
「貴公子って言葉がぴったりよ」
「わかる~。テレビでも見たことあるけど、生のほうが断然かっこよくない?」
< 85 / 260 >

この作品をシェア

pagetop