政略結婚かと思ったら溺愛婚でした。
 そう言って下着の上から、その部分を指でなぞられた。

 そして、なぞられて初めて分かった。
 その濡れた感触。それを片倉が先程からじっと見ていることも。

 足を閉じたくても片倉がしっかり足の間にいるから、閉じさせてくれないのだ。

「あ、やです……恥ずかしいから、見ちゃダメ……」
「何言ってるの? 堪らないんだけど。下着、すごく濡れていて浅緋の大事なところが濡れて透けてる。すごく……エロくて、いい」

「……っ、や」
「濡れていて、気持ち悪い?」

 こくこく浅緋は頷く。
 すると、片倉はするりと浅緋からそのショーツを取り払ってしまったのである。

「やんっ……」
「浅緋……」

 その濡れたものを片倉は指に纏わせて、浅緋の狭間に塗り広げるように何度も指を行き来させた。

 ぬるぬるとしたその感触が、浅緋には未知のもので、こんなに自分が濡れてしまうなんて知らなかった。
 けれど、そこが濡れる意味は知っている。

 感じている、と言われたけれど、それが本当なんだということがよく分かった。
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