僕惚れ③『家族が増えました』
理人は葵咲の白い肌のあちこちに赤い花弁を散らして行きながら、視線だけは葵咲の顔から外さなかった。
特に例の場所――。
山端逸樹がつけた二の腕の鬱血した部位には、念入りに上書きを施さねば。
わざと葵咲に見えるように彼女の腕を中空に引き上げて葵咲の視線がそこへ注がれたのを確認してから、他所よりも幾分強めに吸ってくっきりと痣を残した。
「――あっ、りひ、とっ」
少し強く吸い付きすぎたかもしれない。
葵咲が初めて吐息だけではない声をその口の端に登らせて、理人は慌てて唇を離した。
「ごめん、強くしすぎたね」
言って葵咲の頭を優しく撫でると、意外にも彼女はふるふると首を横に振る。
「葵咲?」
その仕草にどういう意味だろう?と理人が葵咲を見つめたら、葵咲は今たくさん痣をつけられたばかりの腕を、理人の前に差し伸べてきた。
特に例の場所――。
山端逸樹がつけた二の腕の鬱血した部位には、念入りに上書きを施さねば。
わざと葵咲に見えるように彼女の腕を中空に引き上げて葵咲の視線がそこへ注がれたのを確認してから、他所よりも幾分強めに吸ってくっきりと痣を残した。
「――あっ、りひ、とっ」
少し強く吸い付きすぎたかもしれない。
葵咲が初めて吐息だけではない声をその口の端に登らせて、理人は慌てて唇を離した。
「ごめん、強くしすぎたね」
言って葵咲の頭を優しく撫でると、意外にも彼女はふるふると首を横に振る。
「葵咲?」
その仕草にどういう意味だろう?と理人が葵咲を見つめたら、葵咲は今たくさん痣をつけられたばかりの腕を、理人の前に差し伸べてきた。