魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
なによりも・・・
この館にエリィがいることで、
春の日差しが
流れ込んでくるように明るい。

エリィの笑い声、
楽し気なおしゃべりは、小鳥が
さえずるようだ。

「グレーズさんって、
すごいですね。馬の扱いがすごく
うまくて・・」

「アンナは、馬に乗っている俺に
惚れただ」
エリィはキャハッと笑い、
アンナはグレーズの足を蹴った。

「グレーズ、あんたは私のつくる
アップルパイに惚れたんでしょうが。
ところで、エリィ様、
今日のお花はどこに飾りますか?」

エリィは少し考えて
「玄関ホールに・・
グラゴール様がお帰りになったら、すぐに見えるような場所が
いいです」

衝立の後ろでグラゴールは・・・
深くため息をついた。


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