7日間花嫁を演じたら、冷徹富豪な石油王の極上愛に捕まりました
トイレを済ませて永斗さんの姿を探していると、「ねえ」と肩を叩かれて声をかけられた。
振り返るとそこにいたのは豊川財閥の娘のアヤカだった。
他のゲストと距離を取るように別室へ入る。
そこはパーティ会場として使用されていない小さな応接間だった。
「アンタ、どこの家の子?両親は何をしているの?」
「両親は私が幼い頃に交通事故で亡くなっています。それからは母の兄である叔父夫婦に育ててもらいました」
「ふぅん。それで、その叔父夫婦の仕事は?」
「北関東で老舗旅館を営んでいます」
「……旅館!?はっ、なにそれ……。その程度のアンタが永斗さんと結婚!?冗談でしょ!」
アヤカは私を見下したように大袈裟に言ってのけた。
「彼のお父さんはアメリカ国内で知らない人はいないほどの大富豪だし、石油王の中でも永斗さんはトップレベルの資産を保有しているの」
「ええ。知っています」
「アンタのような一般人が近付いていい人間ではないのよ」
「私が一般人だから彼に近付いてはいけないと?」
「あたり前じゃない。アンタの望みは永斗さんのお金でしょ!?」
「私は永斗さんがお金持ちだから結婚するわけではありません」
「偽善者の振りしたって無駄よ!どうやって彼を口説き落としたわけ?お金欲しさに悲劇のヒロインぶって彼に近付いたんでしょ?貧乏人の考えそうなことだわ」
「――違います!」
私は声を荒げて反論した。
「何が違うって言うのよ!!私はずっと前から永斗さんにアプローチしていた!アンタみたいな女に横からかっさわれるなんて許せない!」
アヤカの言葉には永斗さんへの愛が一切感じられない。
豊川財閥の娘で金銭的にも満たされた生活を送っているはずの彼女のほうが私よりもずっとお金に執着しているように思えた。
「永斗さんのお金に執着しているのはアヤカさん、あなたのほうじゃないんですか?」
「……なんですって!?」
「私は永斗さんが石油王だからとか大金持ちだから好きになったわけではありません」
「じゃあ、彼のどこを好きになったっていうのよ!」
「彼の人柄です」
私の言葉にアヤカがみるみるうちに顔を赤らめ、ケラケラとお腹を抱えて笑い出した。
振り返るとそこにいたのは豊川財閥の娘のアヤカだった。
他のゲストと距離を取るように別室へ入る。
そこはパーティ会場として使用されていない小さな応接間だった。
「アンタ、どこの家の子?両親は何をしているの?」
「両親は私が幼い頃に交通事故で亡くなっています。それからは母の兄である叔父夫婦に育ててもらいました」
「ふぅん。それで、その叔父夫婦の仕事は?」
「北関東で老舗旅館を営んでいます」
「……旅館!?はっ、なにそれ……。その程度のアンタが永斗さんと結婚!?冗談でしょ!」
アヤカは私を見下したように大袈裟に言ってのけた。
「彼のお父さんはアメリカ国内で知らない人はいないほどの大富豪だし、石油王の中でも永斗さんはトップレベルの資産を保有しているの」
「ええ。知っています」
「アンタのような一般人が近付いていい人間ではないのよ」
「私が一般人だから彼に近付いてはいけないと?」
「あたり前じゃない。アンタの望みは永斗さんのお金でしょ!?」
「私は永斗さんがお金持ちだから結婚するわけではありません」
「偽善者の振りしたって無駄よ!どうやって彼を口説き落としたわけ?お金欲しさに悲劇のヒロインぶって彼に近付いたんでしょ?貧乏人の考えそうなことだわ」
「――違います!」
私は声を荒げて反論した。
「何が違うって言うのよ!!私はずっと前から永斗さんにアプローチしていた!アンタみたいな女に横からかっさわれるなんて許せない!」
アヤカの言葉には永斗さんへの愛が一切感じられない。
豊川財閥の娘で金銭的にも満たされた生活を送っているはずの彼女のほうが私よりもずっとお金に執着しているように思えた。
「永斗さんのお金に執着しているのはアヤカさん、あなたのほうじゃないんですか?」
「……なんですって!?」
「私は永斗さんが石油王だからとか大金持ちだから好きになったわけではありません」
「じゃあ、彼のどこを好きになったっていうのよ!」
「彼の人柄です」
私の言葉にアヤカがみるみるうちに顔を赤らめ、ケラケラとお腹を抱えて笑い出した。