・LOVER—いつもあなたの腕の中—
本心ではない回答を口にする際のリュウは口も重く。少し納得のいかない表情で声のトーンも沈みがちになり、時々ピリピリした空気を醸し出したかと思えば急に無口になるリュウが気になった。
一通りの取材が終了すると、編集者さんを見送るためマネージャーさんは一旦編集者さんと共にカフェの外へ出て行った。
店内の死角席に残されたリュウと私は隣り合い黙ったまま。
息苦しくて、この場から逃げ出したい。何を話したらいいのか分からないのは、リュウがなぜ私に怒っているのか理由が分からないせいでもある。
隣りに感じているリュウの気配は、さっきよりもピリピリと張り詰めていないことだけはどうにか感じ取れている。
リュウは私と話す気分じゃないのかもしれないけれど、二人きりでいるチャンスを逃したくない。
どんな反応が返って来るかは分からなかったが、思い切ってリュウに話しかけてみる。身体をリュウの方へ向けると、隣に座っていたリュウの膝に回した膝がコツンとぶつかった。
「あの。怒ってる……の?」
「別に」
嘘だよ。その冷たい口調と返事は絶対怒ってるじゃん。怒ってる原因は、やっぱり私かぁ。
一通りの取材が終了すると、編集者さんを見送るためマネージャーさんは一旦編集者さんと共にカフェの外へ出て行った。
店内の死角席に残されたリュウと私は隣り合い黙ったまま。
息苦しくて、この場から逃げ出したい。何を話したらいいのか分からないのは、リュウがなぜ私に怒っているのか理由が分からないせいでもある。
隣りに感じているリュウの気配は、さっきよりもピリピリと張り詰めていないことだけはどうにか感じ取れている。
リュウは私と話す気分じゃないのかもしれないけれど、二人きりでいるチャンスを逃したくない。
どんな反応が返って来るかは分からなかったが、思い切ってリュウに話しかけてみる。身体をリュウの方へ向けると、隣に座っていたリュウの膝に回した膝がコツンとぶつかった。
「あの。怒ってる……の?」
「別に」
嘘だよ。その冷たい口調と返事は絶対怒ってるじゃん。怒ってる原因は、やっぱり私かぁ。