・LOVER—いつもあなたの腕の中—
いちいち訂正する必要もないことに、なにをムキになって訂正してるのだろう。『お姉さん』だろうが『おばさん』だろうが、アラサーの身からすればどうだっていいことなのに。それより、この人の年齢をしっかり覚えていた自分に驚いた。
「たまたま知ってたというか……」
「名刺にも載ってたけど、手帳の表紙に書いてあったのを見たから」
「あぁ、なるほど……ね」
聞いたことに、しっかり答えてくれる辺りは誠実な人なのかな。素性を知ってしまったから、こうして普通に会話出来ていることも変だといえば変なことなのだけれど。
あんまり気構えせずにいられる感覚は、この人が話し易い雰囲気を作ってくれているからなのだろうか。
「にしても、大人の女性が社名のガッツリ入った手帳を愛用してるとか珍しいね」と指摘されてしまい少し耳が痛い。可愛いキャラクターものの手帳を使ったことがあるし、お洒落なブランド手帳だって。どれも気に入っていたし、来年の手帳が出る度に毎年ワクワクしながら選んでいたけれど。
ある時思ったのだ。文房具を扱う仕事に就いていながら自分の気に入った物を愛用している姿を仕事関係者に見せるのは、特定の関連会社だけを贔屓しているみたいに感じるのではないかと。
「たまたま知ってたというか……」
「名刺にも載ってたけど、手帳の表紙に書いてあったのを見たから」
「あぁ、なるほど……ね」
聞いたことに、しっかり答えてくれる辺りは誠実な人なのかな。素性を知ってしまったから、こうして普通に会話出来ていることも変だといえば変なことなのだけれど。
あんまり気構えせずにいられる感覚は、この人が話し易い雰囲気を作ってくれているからなのだろうか。
「にしても、大人の女性が社名のガッツリ入った手帳を愛用してるとか珍しいね」と指摘されてしまい少し耳が痛い。可愛いキャラクターものの手帳を使ったことがあるし、お洒落なブランド手帳だって。どれも気に入っていたし、来年の手帳が出る度に毎年ワクワクしながら選んでいたけれど。
ある時思ったのだ。文房具を扱う仕事に就いていながら自分の気に入った物を愛用している姿を仕事関係者に見せるのは、特定の関連会社だけを贔屓しているみたいに感じるのではないかと。