・LOVER—いつもあなたの腕の中—
隆好の手が静かに伸ばされ、肘を取られると。そのまま引き上げられた私と擦れ違うように身体を逸らせ、隆好は反対方面へ歩き出した。
未だ何の解決もしていないのに、この場を離れてしまってもいいのだろうか。隆好はなに一つ納得をしていない状態なのに。
このままでは、思いつめた隆好が裕隆さんと私の仲を疑ってしまうかもしれない。ううん、もう疑ってしまっているのかも。
そんな不安を感じ、せめて人目につかない場所でなら落ち着いて話せるかもと微かな期待を胸に振り返った。
けれど。そんな期待は無駄だったようだ。
既に私に背を向けて歩いている隆好の背中は、人を寄せ付けない雰囲気が漂ってしまっている。
あんな隆好に、とてもじゃないが声などかける勇気などない。
周囲の視線もあり今は隆好の後を追うことはやめようと諦め、隆好に背を向け反対方向へと歩き出す。後ろ髪を引かれていることは、十分わかっているのに。
そうせざるを得ない状況が歯がゆい。
未だ何の解決もしていないのに、この場を離れてしまってもいいのだろうか。隆好はなに一つ納得をしていない状態なのに。
このままでは、思いつめた隆好が裕隆さんと私の仲を疑ってしまうかもしれない。ううん、もう疑ってしまっているのかも。
そんな不安を感じ、せめて人目につかない場所でなら落ち着いて話せるかもと微かな期待を胸に振り返った。
けれど。そんな期待は無駄だったようだ。
既に私に背を向けて歩いている隆好の背中は、人を寄せ付けない雰囲気が漂ってしまっている。
あんな隆好に、とてもじゃないが声などかける勇気などない。
周囲の視線もあり今は隆好の後を追うことはやめようと諦め、隆好に背を向け反対方向へと歩き出す。後ろ髪を引かれていることは、十分わかっているのに。
そうせざるを得ない状況が歯がゆい。