・LOVER—いつもあなたの腕の中—
昼間、変な雰囲気のまま別れてしまったし。それ以降顔も会わせなかったし、個人的に連絡も取れずにいたから。
隆好のことが気になりながらも、自分から連絡が出来ずに今に至ってしまっているのだ。
「ちょっと、こんな所で呑気に私と飲んでる場合じゃないでしょ? 副社長に連絡しなさいよ。向こうは会社を辞めようとしてるんだよ? 止めなさいよ」
俳優業なんかより次期社長でいた方が隆好にとっても、私にとっても将来的に賢い選択だ。と芽衣に言われてしまい、口籠ってしまう。
その通りだ。もしも隆好と仲直りできたとしても、俳優業を続けるのなら。自ずと引っ掛かるのは事務所と私の問題だ。
私の存在を隠し通すことなど不可能だと、既に分かっているマネージャーさん含め事務所側は絶えず隆好と私を別れさせようとするだろう。
ならば。自分の幸せを優先するのなら、隆好が俳優業を辞め。この会社の次期社長として、副社長の職を務めてくれていた方が私にとって都合がいいことは明白だ。
「でもそんなの私のワガママだし。隆好のすることを私がとやかく口出しするのもどうかと思うし……」とグチグチ言い出した私の頭を、酔っ払いの芽衣に後ろからスコーンと叩かれた。
隆好のことが気になりながらも、自分から連絡が出来ずに今に至ってしまっているのだ。
「ちょっと、こんな所で呑気に私と飲んでる場合じゃないでしょ? 副社長に連絡しなさいよ。向こうは会社を辞めようとしてるんだよ? 止めなさいよ」
俳優業なんかより次期社長でいた方が隆好にとっても、私にとっても将来的に賢い選択だ。と芽衣に言われてしまい、口籠ってしまう。
その通りだ。もしも隆好と仲直りできたとしても、俳優業を続けるのなら。自ずと引っ掛かるのは事務所と私の問題だ。
私の存在を隠し通すことなど不可能だと、既に分かっているマネージャーさん含め事務所側は絶えず隆好と私を別れさせようとするだろう。
ならば。自分の幸せを優先するのなら、隆好が俳優業を辞め。この会社の次期社長として、副社長の職を務めてくれていた方が私にとって都合がいいことは明白だ。
「でもそんなの私のワガママだし。隆好のすることを私がとやかく口出しするのもどうかと思うし……」とグチグチ言い出した私の頭を、酔っ払いの芽衣に後ろからスコーンと叩かれた。