・LOVER—いつもあなたの腕の中—
芽衣を見つめながら考え込む私の耳に驚く台詞が飛び込んだ。
「俺としては青山と二人きりにさせてもらえると、ありがたいんだけど」
「芽衣と? どうしてですか?」
こんな酔っ払いの介抱なんか、本来なら引き受けたくないのに? わざわざ志願するなんて、珍しい人だな。
「こんなきっかけでもないと、仕事人間の青山と仕事以外の話なんて出来ないだろ」
「仕事以外? ……あ!」
そういうこと⁈ 深山さんの顔が赤いのは、お酒に酔っているからじゃなかったのか!
「すみません、気が利かなくて。それじゃあ芽衣のこと宜しくお願いします。失礼します!」
慌ててバッグとコートを手にし深山さんに一礼すると、顔を上げるや否や居酒屋を飛び出した。
途中、会計を済ませていない事に気付いたけれど。芽衣と二人きりにしてほしいと言った深山さんの希望を叶えたことだし「今回はご馳走になってしまえ!」と割り切り。
私の脚は、真っすぐに隆好のマンションへと向かっていた。
合鍵を使い、玄関を開け部屋の照明をつける。パッと明るくなった部屋は、今朝から何も変わっていないのに。
静まり返ったリビングが、やたらと広く感じ。この場に隆好の姿が無いことに寂しさを覚えた。
「俺としては青山と二人きりにさせてもらえると、ありがたいんだけど」
「芽衣と? どうしてですか?」
こんな酔っ払いの介抱なんか、本来なら引き受けたくないのに? わざわざ志願するなんて、珍しい人だな。
「こんなきっかけでもないと、仕事人間の青山と仕事以外の話なんて出来ないだろ」
「仕事以外? ……あ!」
そういうこと⁈ 深山さんの顔が赤いのは、お酒に酔っているからじゃなかったのか!
「すみません、気が利かなくて。それじゃあ芽衣のこと宜しくお願いします。失礼します!」
慌ててバッグとコートを手にし深山さんに一礼すると、顔を上げるや否や居酒屋を飛び出した。
途中、会計を済ませていない事に気付いたけれど。芽衣と二人きりにしてほしいと言った深山さんの希望を叶えたことだし「今回はご馳走になってしまえ!」と割り切り。
私の脚は、真っすぐに隆好のマンションへと向かっていた。
合鍵を使い、玄関を開け部屋の照明をつける。パッと明るくなった部屋は、今朝から何も変わっていないのに。
静まり返ったリビングが、やたらと広く感じ。この場に隆好の姿が無いことに寂しさを覚えた。