・LOVER—いつもあなたの腕の中—
真面目に反省して黙り込む私を見つめて「あれ? それとも狙って男の前で転んでみせる、敢えてのきっかけ作り?」なんてからかったりしてくるから。
ついムキになり「違います! そんなことしません」と反論してしまった。
「ふふっ。だよね、それくらい分かってるよ」
全部見透かしているように、ニンマリと口の端を上げ微笑むから。その優し気な空気に包まれると、どうもペースが乱されてしまう。
「じゃあ、仕事頑張ってね」
軽く右手を挙げ、副社長室に帰って行く西田リュウの背中を見送る。
せっかく頑張れと言ってもらったのに、何も答えられなかった。
理由なら分かっている。近距離の西田リュウにドキドキして、胸がいっぱいになってしまったからだ。
胸に手を当てれば、鼓動は激しく高鳴っていて治まりそうにない。
当然だ。会って二度目で抱きしめられたりしたら、誰だって動揺するよ。
うーん、どうしたものか。
彼の言動にいちいち反応していたら、身が持たないことは分かり切っている。けれど、簡単に平静を装っていられる自信もない。
この先が不安だなぁ。
私、ちゃんと仕事ができる自信がないよ。
「せめて迷惑をかけないように、頑張るしかない……か」
ついムキになり「違います! そんなことしません」と反論してしまった。
「ふふっ。だよね、それくらい分かってるよ」
全部見透かしているように、ニンマリと口の端を上げ微笑むから。その優し気な空気に包まれると、どうもペースが乱されてしまう。
「じゃあ、仕事頑張ってね」
軽く右手を挙げ、副社長室に帰って行く西田リュウの背中を見送る。
せっかく頑張れと言ってもらったのに、何も答えられなかった。
理由なら分かっている。近距離の西田リュウにドキドキして、胸がいっぱいになってしまったからだ。
胸に手を当てれば、鼓動は激しく高鳴っていて治まりそうにない。
当然だ。会って二度目で抱きしめられたりしたら、誰だって動揺するよ。
うーん、どうしたものか。
彼の言動にいちいち反応していたら、身が持たないことは分かり切っている。けれど、簡単に平静を装っていられる自信もない。
この先が不安だなぁ。
私、ちゃんと仕事ができる自信がないよ。
「せめて迷惑をかけないように、頑張るしかない……か」