・LOVER—いつもあなたの腕の中—
営業部に戻った私に気付き、駆け寄って来た芽衣から「優羽、どうだった? 大丈夫だった?」と心配そうに確認された。
「大丈夫だったよ、それより聞いてよー」と話し始めようとした私の様子を見るなり、芽衣に口を塞がれ「ストップ! 場所変えよう」とラウンジに連行されてしまった。
同じフロアに併設されているラウンジは、自販機数台と観葉植物のみというシンプルな空間だ。これを「廊下の片隅」ともいうのだが。
私を連行して来た芽衣は、周囲に誰も居ないことを確認すると、口を塞いでいた手をパッと離した。
「そんなに興奮しないで、落ち着いて話しなよ」
財布から小銭を取り出し、自販機の缶コーヒーを二本購入し。そのうちの一本を私に向かい放り投げた芽衣は「その様子だと、怒られたわけじゃないのよね?」とプルトップを開けながら確認してきた。
「ありがと。うん、どっちかというと良い話だった。あー、でも違う意味では仕事に支障が出るかも……な案件かなぁ」
「はぁ? なにそれ」
サッパリ意味が分からないという表情へ変わった芽衣に、副社長室での出来事を一から順に話してみる。
「大丈夫だったよ、それより聞いてよー」と話し始めようとした私の様子を見るなり、芽衣に口を塞がれ「ストップ! 場所変えよう」とラウンジに連行されてしまった。
同じフロアに併設されているラウンジは、自販機数台と観葉植物のみというシンプルな空間だ。これを「廊下の片隅」ともいうのだが。
私を連行して来た芽衣は、周囲に誰も居ないことを確認すると、口を塞いでいた手をパッと離した。
「そんなに興奮しないで、落ち着いて話しなよ」
財布から小銭を取り出し、自販機の缶コーヒーを二本購入し。そのうちの一本を私に向かい放り投げた芽衣は「その様子だと、怒られたわけじゃないのよね?」とプルトップを開けながら確認してきた。
「ありがと。うん、どっちかというと良い話だった。あー、でも違う意味では仕事に支障が出るかも……な案件かなぁ」
「はぁ? なにそれ」
サッパリ意味が分からないという表情へ変わった芽衣に、副社長室での出来事を一から順に話してみる。