【完】溺愛体質の彼は私に好きと言わせてくれない
まだそんな関係じゃないけど、この日で関係の名を変える。






そう覚悟して今日、ここに依乃里を誘ったんだ。






「明星くん。この料理も美味しいよ」





依乃里が持ってきたのは鶏肉で野菜を巻いてじっくり焼かれたもの。





香ばしい香りが八雲の方にも届いて、満腹だった腹を一気に空腹にさせる。







当の本人は無邪気に料理食べてるし。男と二人でパーティーデートとか緊張しないのか?





「どこにあったんだ?」





「パスタがあった所の隣。取ってこようか?」





あそこはさっき行ったはずなのに。隅々まで料理をチェックしているな。





「一緒に行こうぜ。他に美味かったもの教えてくれ」





「いいよ。まだまだ美味しいものは沢山あるから覚悟してね!」






どれだけ俺に食べさせるつもりだ?てか依乃里の腹には俺が食べた量より多く入ってんだよな?
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