僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
***
「理人、大丈夫?」
家に帰り着いて玄関を抜けたと同時に葵咲ちゃんに顔を覗き込まれた。
「え!? な、何がっ!?」
思わず押し倒したくなる衝動をグッと堪えられたのは、両手一杯に抱えた荷物のお陰だ。
葵咲ちゃんの可愛さにドキンッと心臓が跳ねたのに合わせて、手にした袋がガサッと揺れてバランスを崩す。
慌てて体勢を立て直したけれど、紙袋に入れていたお酒が壁にぶつかってガチャッと不穏な音を立てた。
どれも化粧箱に入られていたから大丈夫だと思うけど、ここまで来て割れました、とか勘弁して欲しい。
「ちょっ、理人っ、何でそんな驚くの」
僕の手からいくつか荷物を取り上げると、葵咲ちゃんが困った顔をする。
「だからタクシー降りた時に荷物少し持つよ?って言ったのに。全部ひとりで抱えちゃうから転びそうになるんだよ? ――私のこと、どれだけ力がないと思ってるの?」
言いながら葵咲ちゃんがぷぅっと頬を膨らませる。
「理人、大丈夫?」
家に帰り着いて玄関を抜けたと同時に葵咲ちゃんに顔を覗き込まれた。
「え!? な、何がっ!?」
思わず押し倒したくなる衝動をグッと堪えられたのは、両手一杯に抱えた荷物のお陰だ。
葵咲ちゃんの可愛さにドキンッと心臓が跳ねたのに合わせて、手にした袋がガサッと揺れてバランスを崩す。
慌てて体勢を立て直したけれど、紙袋に入れていたお酒が壁にぶつかってガチャッと不穏な音を立てた。
どれも化粧箱に入られていたから大丈夫だと思うけど、ここまで来て割れました、とか勘弁して欲しい。
「ちょっ、理人っ、何でそんな驚くの」
僕の手からいくつか荷物を取り上げると、葵咲ちゃんが困った顔をする。
「だからタクシー降りた時に荷物少し持つよ?って言ったのに。全部ひとりで抱えちゃうから転びそうになるんだよ? ――私のこと、どれだけ力がないと思ってるの?」
言いながら葵咲ちゃんがぷぅっと頬を膨らませる。