僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
「本当に好きな相手を手に入れてる池本に、俺の気持ちは分からないよ」
言って、グラスを傾ける真咲に、僕は何て言ったらいいのか分からなくなる。
真咲は一番じゃない相手と結婚をさせられたってことかな。
ふとそんなことを思って、持ち上げたグラス越しに真咲を見たら、盛大な溜め息をつかれた。
「俺からすれば、お前は恵まれすぎなんだからな。誰より好きな相手と、これからもずーっと一緒にいられて……仕事だって」
後半に行くほど声が小さくなって、語尾が曖昧になる。
在学中、本好きだった真咲が、図書館学の履修をギリギリのところで何故かコンプリートせずにやめてしまったのを、僕は今でもはっきりと覚えている。
あとちょっとで取れたのに何で?って思ったからだ。
言って、グラスを傾ける真咲に、僕は何て言ったらいいのか分からなくなる。
真咲は一番じゃない相手と結婚をさせられたってことかな。
ふとそんなことを思って、持ち上げたグラス越しに真咲を見たら、盛大な溜め息をつかれた。
「俺からすれば、お前は恵まれすぎなんだからな。誰より好きな相手と、これからもずーっと一緒にいられて……仕事だって」
後半に行くほど声が小さくなって、語尾が曖昧になる。
在学中、本好きだった真咲が、図書館学の履修をギリギリのところで何故かコンプリートせずにやめてしまったのを、僕は今でもはっきりと覚えている。
あとちょっとで取れたのに何で?って思ったからだ。