僕惚れ④『でもね、嫌なの。わかってよ。』
「待ってて」
断腸の思いで葵咲ちゃんから視線を引き剥がした僕は、もう一度脱衣所に向かう。
そうして新たに大きめのバスタオルを1枚手に取ると、玄関に舞い戻った。
「葵咲、準備完了だよ」
葵咲ちゃんと自分との間にシールドを張るように大きくバスタオルを広げると、僕は彼女にそう呼びかける。
「り、ひと?」
僕の言葉の真意を測りかねた葵咲ちゃんが、戸惑いを露わにした声音で僕の名を呼んだ。
「そこで服、全部抜いじゃおっか」
途端、バスタオルの向こうから葵咲ちゃんが「えっ」とつぶやく。
そりゃそうだよね。
いきなり全部脱げ、だもん。
「ほら。僕はバスタオルでキミのことは見えないから大丈夫。恥ずかしくないだろ?」
言ってもなお動こうとしない葵咲ちゃんに、
「そんなにびしょ濡れの服、タオルが何枚あっても足りないよ? 服はいっそ脱ぎ捨てて、裸でお風呂に行ったほうが早いって」
いくら夏とは言え、びしょ濡れの服を着たままの葵咲ちゃんを、長いこと放置しておきたくない。
「ほら、さっさとしないと僕が脱がしちゃうぞっ?」
わざとバスタオルをバサバサ振って、葵咲ちゃんを煽る。
「ぜ、絶対に……見ない?」
バスタオルの向こう、葵咲ちゃんが恐る恐る立ち上がる気配がした。
断腸の思いで葵咲ちゃんから視線を引き剥がした僕は、もう一度脱衣所に向かう。
そうして新たに大きめのバスタオルを1枚手に取ると、玄関に舞い戻った。
「葵咲、準備完了だよ」
葵咲ちゃんと自分との間にシールドを張るように大きくバスタオルを広げると、僕は彼女にそう呼びかける。
「り、ひと?」
僕の言葉の真意を測りかねた葵咲ちゃんが、戸惑いを露わにした声音で僕の名を呼んだ。
「そこで服、全部抜いじゃおっか」
途端、バスタオルの向こうから葵咲ちゃんが「えっ」とつぶやく。
そりゃそうだよね。
いきなり全部脱げ、だもん。
「ほら。僕はバスタオルでキミのことは見えないから大丈夫。恥ずかしくないだろ?」
言ってもなお動こうとしない葵咲ちゃんに、
「そんなにびしょ濡れの服、タオルが何枚あっても足りないよ? 服はいっそ脱ぎ捨てて、裸でお風呂に行ったほうが早いって」
いくら夏とは言え、びしょ濡れの服を着たままの葵咲ちゃんを、長いこと放置しておきたくない。
「ほら、さっさとしないと僕が脱がしちゃうぞっ?」
わざとバスタオルをバサバサ振って、葵咲ちゃんを煽る。
「ぜ、絶対に……見ない?」
バスタオルの向こう、葵咲ちゃんが恐る恐る立ち上がる気配がした。